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007,慰めの報酬

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 夕べは、借りてきたビデオを返すために007の「慰めの報酬」を観た。これは、ROOKIESとはまったく違う映画で、見終わってもなにをいいたいのかよくわからない。いきなり同僚のイギリスの諜報員の裏切りから始まって、それを追跡しながらドラマが展開するという混沌とした映画だった。

 ショーンコネリーが、ジャームズボンドを演じていたころは、冷戦時代で敵がはっきりしていたが、現代では、誰が敵で誰がみかたかよくわからない時代になってしまった。女王陛下の007という言葉もすっかり聞かれなくなってしまった。それは、どこに帰属していいのかわからなくなってきている現代の日本にも通じる状況だと思う。

 そういえば、アメリカのドラマの「24」もプリズンブレイクも同じっように、ある組織が政権内部に入り込み、政府を蝕んでいるという設定で、誰を信じていいかわからないという状況設定になっている。

 これは、あなたのためといいつつ実は、自分やある特定のグループのためにすべてが動かされているという現代の状況を反映しているのだろう。誰かが、この世を自分たちの都合がいいようにコントロールしようとしている。資本主義の世の中では、資本のあるものが、やがてはすべてを自分たちの思いどうりにしてゆくというのは、当然なのかもしれないが。

 すべてが、一時的で永続しないこの世においては、いずれは資本家という富めるものもその栄華を失ってゆく。ならば、聖者や聖賢を尊重し、永続する喜びを内面に求めた方が、本当の意味で得ではないだろうか。

 「慰めの報酬」ってなんだろうと思って、インターネットで調べてみた。英語の原題は、「Quantum of Solace」、Quantumは、量子、分量、分け前、Solaceは慰め、安堵とあった。

 要するに、現代人にが求めているのは、金や地位、名誉ではなく、慰めや安堵ということなのだろう。007でさえ、癒しを求めているのかもしれない。

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