正確な時間を求めすぎてかえって時を失う
昨日来た患者さん、この一週間はいろいろな問題が一段落して、有意義な週末を過ごせたと言っていた。特に休みの日は、一気にやりたいことが吹き出すようにしてしまったそうだ。そんな中で面白い話をしていた。
GPSの時の組み立てキットをつくり、その正確な時間を調べていたら、夜遅くまで時間がかかり、かえって時間をロスしてしまったという話だ。時を求めすぎた故に時を失ってしまった言って笑っていた。
考えて見れば、こうした矛盾は、至る所にあるのかもしれない。長生きを求めるが故にかえって税金や保険料があっがって生きること自体が苦しく楽しくなくなってしまったり、役所の書類の正確さを求めるが故にかえって手間ばかりかかり人件費がかかりいつまでたっても赤字が続いてしまうとか。悟りを求めれば、求めるほど悟りから遠ざかってしまうとか。神の名を唱えれば唱えるほど、戦争やテロが増えて社会が不安定になって不幸になってしまうとか。
だからすべては、ほどほどがいいのかもしれない。日本語には、昔からこのことを表した素晴らしい言葉がある。それは、「ちょうど良い塩梅」だ。「もったいない」「おもてなし」の次は、この言葉を世界に広めたらどうだろうか。
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